交流文学論<第07回>
二項対立(P99)
- 言語使用の基底にあるもの
- 対をなす対立物のパターン
- 規則のセットを弁別できるのが言語運用の能力
- 音素だけではなく、意味一般にも
- 人間の慣行の基底に存在する差異の体系(レヴィ・ストロース)
「~学」の基底にある二項対立
- 人類学→自然/文化
- 言語学→音/意味
- 社会学→私的/公的
- 観光学→ゲスト/ホスト
- ゲスト(旅行客)研究中心の観光学科
- ホスト(観光地、地域社会など)研究中心の交流文化学科
- ゲストとホストの間(関係)に焦点が当たることも
観光をめぐる二項対立の例
- ゲスト/ホスト
- 自己/他者
- 主体/客体
- 日常/非日常
- 真正/非真正(ホンモノ/ニセモノ)
- 前後の優劣、権力関係の探求~脱構築へ
ヤコブソンのコミュニケーション論
観光コミュニケーションの機能図式
- コンテクスト(旅行会社、政策、行政、プランニング、余暇)
- ホスト(観光地、観光社会住民)ーメッセージ(観光文化、楽しみ、トラベルライティング)ーゲスト(旅客)ー媒体(交通、情報)ーコード(宿泊、真性性、国内•国際観光、トポス)
構造主義
- 人間文化のあらゆる要素は、記号体系を構成していてそれを支配する統一的な法則がある(意味の中心)
- 言語:ソシュール、神話:レヴィ・ストロース
- 賢いと思われる方法であり、アイディアを出す方法
言語学的背景(p95)
- フェルディナンド・ソシュール:スイスの言語学者
- 言語は差異の体系である
ラングとパロール
- ラング
- パロール
- 言語学の対象はラングである(ソシュール)
共時と通時(共時/通時)
- 共時的研究
- 通時的研究
- 共時的な言語研究が中心(ソシュール)
記号の三類系(P98)
- アイコン→隠喩
- インデックス→換喩
- シンボル→隠喩
人間の演ずる行為の体系
- 限られた(容認された)差異の体系を前提(バルト)
- ファッションの構造分析(P101)
- システム(言語におけるパロール)
- シンタグム(言語におけるラング)
- 料理の構造分析(P102)
- システム~ロースト、スイーツ
- シンタグム~スイーツ
構造主義ナラトロジー
- フォルマリズム
- 統語法的分析
- プロップ
- レヴィ・ストロース
- グレマス
- トドロフ
- すべて網羅してなくてよい
ジュネットの分類(p111)
- ジュラール・ジュネット(1930-)
- フランスの文学理論家
- ジョイス「ユリシーズ」への挑戦
- 「物語のディスクール」
提示と叙述
- 提示
- 語り手が黙ってあるがままに示す
- 例、小説の中の会話文:何が起こったか
- 叙述
- 語り手が読者に解説する
物語の時間
- アナクロニー
- ストーリーの出来事順とプロットの出来事順が一致しない
- イン・メディアス・レース
小説の中の時間標識
- 年号
- 実際の事件
- 書籍の引用(間テキスト)
- 生年、進学時間
比喩の四大転義法
- メタファー(隠喩)*
- メトニミー(換喩)*
- シネクドニ(提喩)
- アイロニー(反語)
- 主要なものは上2つ