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10/5/25/3

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ゲストスピーカ:鈴木もと子(児童文学作家)

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テーマ:旅を描く

事前課題

講演内容

配布資料:3部(紀行文の書き方,一番楽しかった旅行,追加分) 4人の子供を育てる傍ら、著した書物は10冊以上。 あまり進学校ではないらしい愛知の私立高校での国語の教員もされている。演劇部の鬼顧問? 遥々愛知から新幹線で新座まで来てくださった。

「魅力的な文を書くには、まず魅力的な人間にならなければ。」 まずこれをモットーに。優れた作家はまず人間として面白いよう。 紀行文は、経験がものを言うためコミュニケーション能力が実は肝。 特に恋愛はコミュニケーション能力のよき尺度?

みんなのものを読んでの感想。 -まず、旅行の感想と紀行文は違う。

ただ事実の羅列では、その文章に入れない。 だから、読者を納得させるために感動を与える…①

素材が大切。天婦羅でも。 下手な文章でも、素材がものを言う…②

文体。そのひとの個性?村上春樹とかには顕著のよう。 できるのならば、過去ではなく『今』を伝えるような表現で。…③

構成。特に書き出し。そこに一番命をかけて。 魅力的な書き出し→エピソード→まとめ。 そして、何度も推敲。誤字脱字はもちろん、果たして自分の思いが読者に伝わるか。それを要確認。 友人に見てもらうのも良い。…④

生徒の旅行の感想文を読んで

まず初めに断っておきたいのは、全員分の旅行記に対して鈴木さんのコメントとその感想を詳細に箇条書きにしたつもりであったが、ESC+Windowsキーを押してしまい、全部消えてしまった…本当に申し訳ない。

ただ、全員分のコメントを聞く中で、一貫して強く思った事がある。 実際それがこの講演での一番重要な部位だったと思うし。それについて記す。

それは、『私が今まで一番楽しかった旅行』というテーマにおいて、先生方が望んだ課題と生徒達が書こうとした課題の間に非常に大きな意識の違いが存在してしまっていたという事だ。

具体的には、先生方は『紀行文形式』での提出を求めたが、学生側はあくまで体験発表の場として『ブログ』として提出してしまっていた。

この捉え方の問題により、提出したほぼ全ての生徒の課題に対して以下のようなコメントが出される結果となってしまった。

    • ブログとして書いたため、紀行文には相応しくない『ら抜き言葉』や『話し言葉』が存在してしまっている。
    • 楽しかった旅行の中にただ事実が述べられているだであったためエピソード性に欠けた。
    • 「感動した」や「楽しかった」といった曖昧な心理描写が多く、その結果読者はついてゆけない結果に。
    • 文章が自己完結してしまっていて、読者には分からない用語・因果関係等が多く存在してしまっていた。
    • 会話や具体性が乏しく、もっと詳細に出来事を表す必要があった。
    • とにかく、読者を意識できていないため、入り込めない。共感できない。

課題を出せなかった自分が言うのも何なんだが、これは仕方なかったのではないかと思う。 なぜなら、学生側の立場として本当に今回の課題は正直その『ブログに書く感覚』で良かったように思えたからだ。

ただ、この時間でもいくつもの非常に有意義な勉強をさせて頂いたと思う。 紀行文の書き方はもちろん、人に読ませる文章の書き方や旅行時のネタの作り方,素材の大切さ,さらには、人格の大切さ。

どう感じたかは人それぞれ分からないけど、私としてはそんな事を考えた。 次回があれば、今回学んだことを生かしてぜひよりレベルの高い話を聞かせて頂ければと思う。

鈴木さん、ありがとうございました。帰りの東上線では鞄のトラブルに気をつけて下さい笑

その他

楽しかった。でも解散後もめっちゃ楽しかった。