特に興味があるのは婚礼式であるが、それを含む冠婚葬祭の文化をアジア、あるいは世界レベルで比較し研究したい。
- ハレの儀礼を対象とするのは了解。アジアとはどの範囲を指すのか?日本は?世界レベルとは??
テーマ
- 在日外国人のために、今の日本の結婚業界に取り入れられることは何か
ねらい
- 近年、日本に働きに来る外国人が増えた。特に中国人や韓国人から日本への移住は多い。また、日本は少子化傾向にもある。そのため、日本で結婚式を挙げる外国人の数は増えており、これからも増えていくことが予想される。そうした時に、他の文化の人による結婚式において、日本の結婚業界が払うべき注意とは何か。それを知らなければ、日本で結婚式を挙げる、ということ自体が減少していく可能性があると考え、このテーマを設定した。
章立て
- 『結婚』に関わる、主に中国、朝鮮、日本という東アジア文化圏における宗教的背景や地域的特性を比較する
- 現在の日本の結婚業界の実状を把握
- 主に東アジア文化圏を対象として、日本の結婚業界に取り込められる要素、国際結婚を扱う際に注意すべき点を探る
参考文献
- 『文化人類学』73巻、「トリプル・アウトサイダー」を生きる(宮西香穂理)
- 開発の文化人類学(青柳まちこ)
- 結婚の比較文化(小檜山ルイ・北條文緒)
- 三三九度(神崎宣武)
- 国際結婚論!?歴史編(嘉本伊都子)
- 国際結婚論!?現代編(嘉本伊都子)
- 結婚モラトリアム(木下清、1984)
- 結婚が変わる(いのうえせつこ、1990)
- 結婚(吉川弘之、1995)
- 国際結婚の諸相(竹下修子)
- 若者にとって幸せとは(藤武暁、1994)
- 晩嬢という生き方(山本貴代)
- 修士論文(要旨)、海外在住国際結婚家庭における日本語継承-体験入学を中心に-(ヒルゆかり、2008)
- 大阪市立大学『人権問題研究』7号,2007,pp.23-38、近代の職人家族における夫と妻-夫の日記に書かれた「妻の行為」の分析を通して-(水越紀子)
- 大阪市立大学『人権問題研究』9号,2009,pp.67-75、国際結婚家族の子どもたちの「声」-カテゴリー、エスニシティ、アイデンティティ-(森川与志夫)
- 研究報告(要旨)、「多文化家族」の可能性―結婚移住女性の受容・適応過程と農村社会の変容―(武田里子)
- 移動する家族と異文化間に育つ子どもたち(関口知子)
- 韓国の多文化家族支援法―外国人統合政策の一環として―(白井京)
- 結婚披露宴に見る「女性文化」(郡司みさお)
- 山下晋司『観光文化学』『観光人類学の挑戦』